6月14日(木)・15日(金)に沖縄コンベンションセンターを全体会場とし、九州地区高等学校PTA連合大会結沖縄大会が行われました。
初日は、九州地区高P連の委員会・理事会・総会がパシフィックホテルで開催され、各県の副会長以上が一同に会し、九州の子供達がこれからの時代を「生き抜く力」をどう身につけるのか。大人に求められる問いであり、学校・家庭・地域と社会全体で考え、取り組まなければならない課題である。このことを念頭におき、総務委員会では「PTAとして学校と連携できること」、健全育成委員会では「18歳成人について、スマホルールに交通ルール等についての諸問題」、進路対策委員会では「新入試制度に対する考慮、キャリア教育の充実」、調査広報委員会では「保護者への情報提供の充実を図ること」を熟考し、保護者の皆様に情報を提供するように話し合いました。様々な内容の講演会等を御案内すると思いますので、その時はぜひ御参加ください。
2日目は、午前中が分科会、午後が全体会という日程での研究大会でした。私達は、第3分科会の「地域の将来を担う子供達の育成とPTA活動」に参加して、「変わりゆくこれからの教育~地域と共に歩むPTA活動~」として、キャリア教育コーディネーターの生重幸恵様に基調提案をいただきました。その中で、「子供達が学びたいという気持ちで自立して学んでいるかが大切」、大人は「どう生きていけるのか」を教えていかなければならない、と問いかけられました。社会情勢の変化に伴い、仕事内容の変化が起き、予測できない社会において必要とされるのは、「学び続けられる人」とのこと。では、どうやって子供がこの力をつけられるのか、そして、子供自身がどう「キャリア(体験)」を積み重ねていくのか、保護者はその実現のためにしっかりサポートしてあげてください。ということでした。子供達は積極的にボランティア活動や地域イベント等に参加し、自分のキャリアを積み重ねていってください。経験は自分を大きくし、将来の活動にも生かされていくことは間違いありません。学校からの情報(グローバル・アクション通信)に掲載される各事業には、たくさん参加してください。よろしくお願いします。
パネルディスカッションでは、PTAの立場から、教育現場の立場からテーマに沿った意見を、そして村の協力事業の支援を受けて会社を立ち上げた高校生から会社設立の経緯や難しさを、保護者の考えで立ち上げたリサイクルショップの良さと人とのふれあいを発表され、自分自身の可能性を信じて行動すること、何度失敗しても前向きにとらえ実施していくことを学ばせていただきました。
昼食時間には、近くで陸上競技の南九州大会が行われていたので応援に行ってきました。雨の中、八高の子供達も、精一杯パフォーマンスしていました。
午後の全体会では、「なぜ、少年院で人生が変わるのか?」と題し、元法務省沖縄少年院法務教官の武藤杜夫様の講演を聞き、人との向き合い方や伝え方を彼の視点で教えていただきました。子供の可能性を信じること、子供達の思う気持ちを大切に考えて、大人は見放さず、語りかけ話してあげてください。「人」の言葉で「言」うことが「信」じることだと思います、と。子供達には「挑戦は勇気を持つこと」なので、「今からでも変わることができる!」「勇気を出して挑戦して!」と、言いたい。「甦る(よみがえる)」という字は「更生」と書きます。だから、大人は、子供達の夢実現に向けて挑戦する心を甦らせるために、子供達の可能性を信じて諦めずに更生させていきましょう。ということでした。
保護者の皆様、不撓不屈の精神でしっかりサポートしていきましょう。よろしくお願いします。
3日目は、台風が発生し沖縄直撃という事態になり、飛行機の心配をしましたが、飛行機の時間まで、琉球大学の視察とし、敷地内散策をしてきました。土曜日で休みだったので学内には入られませんでしたが、本校の子供達のために敷地内の研究所(研究センター)の多さ、大学や学部の雰囲気を肌で感じてきました。なかなか大学訪問やオープンキャンパスに参加するには、沖縄は遠いですが、環境面は良い大学だと思います。ぜひ御参考にしてください。
最後に、今大会に参加して、どうやって子供が人間力を持つのか、子供との会話を通して親も学び協働で子育てしていきましょう。相手の気持ちを考えて、自分の言葉で相手に伝えることができるのか、どう表現ができるのかが大切となります。どんな場合でも「大人の熱(熱い気持ち)」で言葉かけをしてあげましょう。そんな大人の態度を見せることで、子供達自身「生き抜く力」を身につけていってほしいと思います。