八代中学の特色

併設型中高一貫教育校

八代中学・高等学校は熊本県内に三校ある公立の併設型中高一貫教育校の一校です。6つの学年の生徒が同じ環境で一緒に生活する中で、社会性や豊かな人間性が育っていきます。

中高連携のメリット

明るく元気な人に

中学生は高校生を目標にします。はつらつと元気に声を出す中学生と同じ校舎で生活する中で、学校全体がより明るく、より元気な雰囲気になっています。

よく考え、問題を解決する人に

芽生えた責任感や明るく元気な雰囲気は、全ての活動を活発にしています。行事や部活動はもちろん、意欲のある生活は学習面にもおよんでいます。

中高合同の取組

ピア・サポート制

中学生の学校生活に対する悩みについて、高校生がよき相談相手となり、悩みを聞いたり助言を行ったりする制度です。これは相談を受ける高校生にも好評です。
※ピアとは仲間という意味です。

部活動

中学生が高校生と一緒に活動する部活動がいくつかあります。活動内容は全て同じというわけにはいきませんが、高校生が先輩として中学生の後輩を指導する姿がたくさん見られます。
※陸上競技部、剣道部、柔道部、吹奏楽部、合唱部、美術部などが中高合同で活動しています。

学校行事

学校行事のほとんどは中学生と合同で行います。鳳雛祭(体育の部・文化の部)等の大きな行事はもちろん、講演会や人権集会など可能な限り合同で実施されます。


魅力

中高一貫教育

中高6年間の計画的・継続的指導で子どもたちの学力を効率的に伸ばします。

グローバルリーダーを育成する発信型英語教育

  • イングリッシュキャンプ(Yatsushiro English Camp)の実施
    すべて英語によるキャンプを実施し、実践的英語力を育成します。
  • 海外研修~オーストラリアでのホームステイの実施
    高校1年生、2年生の夏休みに海外でのホームステイを実施します。
    令和元年度は、約30名が参加しました。

学力向上を保証するシステム

  • サマーサポートの実施
    夏休みに全学年で苦手科目の克服や得意科目の伸長を図ります。
  • ステップアップセミナーの実施
    中3秋から、高校の先生による放課後セミナーを実施します。
    高校の内容にいち早く触れることができ、中高一貫教育のメリットを活かすことができます。

6年間を見通した体系的カリキュラム

中学1~2年を「育成の時」、中学3年と高校1年を「充実の時」、高校2~3年を「飛翔の時」として体系的な教育カリキュラムを行っています。

  • 高校受験がないので、ゆとりある学校生活が送れます。
    目先の得点にこだわらず、時間をかけて育つ真の実力をはぐくむ教育を行います。
    じっくり学ぶことにより、個性や創造性を発揮することができます。
  • アクティブラーニングの実施や、言語活動の充実により思考力・判断力・表現力を育てます。
    調べ学習・フィールドワークやディスカッションなどの活動を多く取り入れ、思考力・判断力・表現力を育成します。
  • 先取り学習・発展学習を行います。
    数学では、中学3年生のうちに高校1年の内容の一部を先取り学習し、大学入試に向けた数学の早期完成を目指します。
    また、他の教科でも、中高一貫教育ならではの発展的教材を用いた授業を行います。
  • 少人数指導
    英語や数学では少人数指導を行っており、学力に応じた授業を実施しています。

中高大連携による進路観の育成

中学1年の熊本県立大学訪問、中学2年の熊本大学訪問や、中学3年の修学旅行での京都大学訪問など中学生のうちに大学での学びを体験できます。

豊かな学校生活

高校生と一緒の活動で社会性を養い、豊かな人間性・社会性を育みます。

高校生が中学生のサポートを行います。

高校の先輩が中学1年生と一緒に食事をし、悩みなどの相談を受ける「ピア・サポート」など、高校生が中学生を支えてくれます。

行事は中高合同で行います。

基本的に行事は中高合同で実施します。鳳雛祭などの大きな行事では、中学生は高校生の姿を見て学びます。中1から高3までの各種活動における交わりにより、自分がなりたいモデル像(あこがれの姿)を見つけやすくなります。
また、将来八高生になったときに、今度は中学生の世話ができるようになるなど、6年間で社会性が育ちます。

充実した学習施設

充実した学習環境があり、教育活動全般に活かされています。

ICT機器の充実

タブレット端末が40台・電子黒板が4台・また、中学校の全教室にプロジェクターが備え付けられています。
授業でも積極的に活用しており、効率の良い授業・分かりやすい授業を実施しています。

図書館が充実しています

中高合同の図書館の蔵書数は6万7千冊を超えており、他の中学校にはない圧倒的な蔵書数です。
本校生の図書館の貸出冊数は全国平均の約2倍であり、図書館の充実が、子どもたちの知的好奇心を育み、学力向上や豊かな感受性の育成につながります。また、平成27年度より「洋書コーナー」を設置し、約1660冊の洋書を借りる事ができます。

中高共用の充実した施設

併設している八代高校の充実した施設が利用できます。体育館は2つ、グラウンドも2つ、トレーニングルームや、個別自習ブース「学びのBOX」もあるなど、中学生のうちから高校の施設を活用することができます。

大学入試改革

新しい大学入試改革の波が迫ってきています。
教育再生実行会議により新しい大学入試制度の提言が行われており、現在の中学生が大学進学に挑むときには、大学入試センター試験は廃止され、新しい入試制度が導入されています。

しい大学入試に向けた本校の対応

  • 英語でのディベートなど、発信型英語教育を行ったり、数学で高校の内容を先取り学習を行い、学力の早期完成を目指します。
  • 6年間を見通した体系的なカリキュラムにより、本物の学びの体験を行い、超難関大学に対応できる学力を育成します。
  • ポートフォリオ(学習成果や活動実績を蓄積したもの)を作成し、大学入試で活用できるようにします。
    また、探究活動を充実させ、中高6年間で論文を2本作成し、優秀作品はコンクールなどに出品したり、各個人が作成した論文は大学入試に活用できます。

八高の大学入試実績

八代高校は国公立大学を中心に高い進学実績をほこります。
その中でも難関大学と言われる大学にも近年下記のように合格者を出しています。

  • 令和元年度
    東京大(1名)、広島大(3名)、九州大(8名)、熊本大(26名)※医学部医学科2
  • 平成31年度
    北海道大(1名)、大阪大(1名)、九州大(9名)、熊本大(20名)※医学部医学科1
  • 平成30年度
    東京大(1名)、大阪大(1名)、九州大(9名)、熊本大(24名)※医学部医学科1
  • 平成29年度
    東京大(3名)、京都大(1名)、大阪大(1名)、九州大(7名)、熊本大(20名)※医学部医学科1
  • 平成28年度
    北海道大(1名)、名古屋大(1名)、大阪大(1名)、九州大(10名)、熊本大(32名)※医学部医学科5

詳しくは、八代高校のホームページをご覧ください。


Q&A

八代中学の魅力はズバリ何ですか?

次の5点が魅力です。

  1. 6年間を見通した体系的なカリキュラム
    6年間の長いスパンで授業内容を編制していますので、学習内容に無駄がなく、効率的な学習ができます。例えば、中学校から高校に入るときに、数学や英語などの教科で学習内容が急に難しくなったという印象を受けることがありません。中学校から高校への橋渡しがスムーズになるように学習内容を編制しているからです。
    また、夏休みのサマーサポートやステップアップセミナーで、得意教科を伸ばしたり、苦手教科を克服したりする時間を設定しています。
  2. 質の高い授業
    八代中学から八代高校に入学するときは、高校入試を受ける必要がありません。そのことにより、入試のための勉強ではなく、3年間をかけて、将来役に立つ本物の学力養成に努めることができます。例えば、数学では、高校1年生の内容の一部を先取り学習し、発展的な内容を取り扱います。英語ではディベートやディスカッションなどの実践的な英語力の養成に努め、国語でも調べ学習や古典教材の興味を引くような内容を取り扱います。理科では実験・観察に重点を置いたり、社会ではフィールドワークや話し合いを多く取り入れたりすることができます。八代中学では、学ぶことの喜びに気づく学習、真の教養を育む学習に力を入れています。このことにより、地元国公立大学はもとより、東京大学や国公立医学部医学科などの最難関の大学にも対応できる力を育成します。
  3. 社会性を育む環境
    中学1年生から高校3年生までの幅広い年齢層の生徒が、ひとつの敷地、ひとつの校舎の中で生活しています。大きな学校行事は、中学・高校合同で行いますので、多くのことを先輩から学ぶことができます。特に、成長した高校生の姿を日常的に目の当たりにすることで、自分もこんな人になりたい、こんな力をつけたいという「自分がなりたいモデル像」を先輩のなかに見つけることができます。幅広い年齢の生徒たちと行事をこなしたり、活動したりすることで、視野が広がり、幅広いものの見方ができるようになります。
    また、中学生の学校生活の不安や悩みについて相談してくれるピアサポート制を設けています。(ピアとは「仲間」の意味です。)先輩からの助言によって、学校生活が楽しく、充実したものになるようにしています。
  4. 6年後の教育改革による新しい大学入試に対応
    現在の高校3年生(令和2年度)から、大学入試の仕組みが大きく変わります。従来のような学力試験だけではなく、中学と高校でどのような活動を行ったかが評価される入試になります。単なるペーパーテストだけではなく、面接(個人面接・集団面接)や小論文、プレゼンテーション(テーマに基づく発表)などで評価されるということです。また、英検など英語力を証明する資格、中学・高校時代のボランティア活動などの経験、自主的に参加した社会体験、各種コンクールやコンテストでの実績、中学・高校時代の探究論文などが極めて重要視されるようになります。
    八代中学・八代高校では、そのような新しい入試に必要な力をつけるため、じっくりと6カ年をかけて、次の活動に取り組んでいきます。

    1. 探究活動(地域や世界について興味のある分野で探究活動を行う)
    2. 探究論文の作成(各自が設定したテーマに基づき、中学と高校で一本ずつ作成)
    3. 発信型英語力の養成(中学3年生での英語ディベート、希望者への英語合宿、海外研修)
    4. 世界で活躍する人々(グローバルリーダー)による講演会
    5. ボランティア活動、各種活動参加の奨励、各種コンクール・コンテストの紹介と指導
    6. ポートフォリオの設計(生徒1人1人の活動内容を積み重ねたもの)
  5. 恵まれた教育環境
    本校の全クラスにプロジェクターが設置され、タブレットなどのICTを活用した授業が展開されています。ほとんど全ての授業でプロジェクターが活用され、効率的な授業が行われています。
    また、本校図書館には、中学生対象の書物だけではなく、高校生を対象とした書物もたくさんあるので、読書が好きな生徒にとっては大変魅力的な環境です。八代中学生の平均貸出冊数は1人あたり年間約30.7冊で、全国平均を上回っています。

中学校において、高校の内容も学習するのですか?

数学で高校の内容の一部を中学校に移行して学習します。
また、他の教科でも、中学の学習内容と関連性のある内容を発展的に学習し、応用力をつけます。
中高一貫教育であるため、6年間の体系的な学習を効率よく行うことが可能です。

授業はすべて中学校の先生が担当するのですか?

主に中学校の先生が担当しますが、八代高校の先生方も授業を担当されます。
例えば、少人数授業やティームティーチングを高校の先生が担当したり、芸術教科などでは、高校の先生が授業を行います。
中高の両方の先生方の指導を受けられる点は、中高一貫教育校の大きなメリットです。

考査(テスト)はありますか?

定期考査(テスト)として、1学期と2学期は中間考査や期末考査、3学期は学年末考査があります。
また、学習内容の区切りごとに単元テストなどを行う場合もあります。

評価はどのようにするのですか?

各教科の観点ごとに、学習目標に対しての個人の到達度を評価します。
定期考査の結果をはじめ、授業での活動状況、レポート、作品等の提出物、単元テストなどを参考とします。

中・高・大連携事業とはどういうものですか?

大学の先生による講話や講義を実施したり、大学生との交流を行ったりします。
夏休み期間中には「読書感想文の書き方教室」を開き、大学の先生や大学生から個別指導形式で書き方のノウハウを教えていただきます。
また、熊本大学発生医学研究所訪問も行っています。

高校のような課外はありますか?

通学時間などを考慮して、中学校では原則として朝の課外は実施しません。
但し、長期休業中の午前にはサマーサポート、3年生2学期からの午後にはステップアップセミナーが実施され、基礎力の定着、応用力の養成を図ります。

八代高校では、八代中学校からの入学者と他の中学校からの入学者は同じクラスになり ますか?

原則として、高校1年生のクラス編成は八代中学校からの入学者と他の中学校からの入学者は分けて行います。本校では高校の学習内容を先取りしますので、高校入学段階で進度に違いがあるからです。

途中で勉強について行けない生徒が出たらどのような対応をしますか?

八代中学校では、時間をかけて、基礎的・基本的な学習内容の定着をしっかりと図るようにしています。
また、放課後や夏休みの期間などを利用して、個人の進度に応じた個別の学習指導も行っていきます。

校則はありますか?

中学生にふさわしい行動や態度、マナーや身なりに関する校則があります。
ただし、他人に迷惑をかけるような行動でない限り、校則違反となることはありません。

学校行事は中高合同で行いますか?

体育祭、文化祭、長距離走大会などの大きな行事は合同で行います。

生徒会活動も中高合同で行うのですか?

中高それぞれに「生徒自治会」があります。
学校行事を合同で行うことが多いため、中高の生徒自治会が協力して活動する場面が多くあります。

中学校の制服やカバンについて教えてください

制服は、基本の部分は八代高校と同じです。
男子はボタンや記章、女子はリボン等で中高の違いがあります。
カバンは、八代中学校の校章の入った指定バッグです。

通学方法はどのようにすればよいですか?スクールバスなどはありますか?また、自転車通学は認められますか?

スクールバスはありません。通学方法については各家庭でお考えいただくことになります。
在校生のほとんどは自転車通学です。
列車通学の場合、八代駅から学校まで約3.5㎞ですので、自転車で約20分です。自転車通学の申請があれば許可しています。

修学旅行はどうなりますか?

修学旅行は中高別々に実施されます。
今年度、中学3年生は、12月に2泊3日で関西方面への修学旅行が計画されています。

寮はありますか?

寮はありません。

給食はありますか?

高校と同じ日課で授業を行う関係で、給食はありません。弁当が必要です。
ただし、売店では文房具だけでなく、色んな種類のパンや食べ物を販売していますので、弁当が用意できない場合でも心配はいりません。

心や体のケアはできますか?

学級担任はもちろん、学年担当職員や養護教諭など全職員で協力して支援します。
カウンセラーも配置していますので、生徒だけでなく、保護者の方も相談することが可能です。
また、本校はピア・サポート制を取り入れており、中学校生活に対する不安や悩みについて、高校生が相談相手となって学校生活をサポートしてくれます。

どんな部活動がありますか?

体育系部活動が9つ、文化系部活動が4つ、計13の部活動があります。
詳しくは学校案内、または学校ホームページをご覧下さい。

部活動の時間はどうなっていますか?

中学校では安全・体力面等を考慮して、生徒下校時刻を以下のように決めています。また、原則として週に2日は休みを入れています。

時期 生徒下校時間
3月~10月 平日18:30 土曜日17:00
11月~2月 平日18:00 土曜日17:00

部活動には必ず入部しなければいけないのですか?

1年生は原則として全員加入を勧めています。
ただし、事情がある場合は個別に対応します。
(例えば、学校外で他の団体に所属して活動を行っているなど)

部活動は高校生と一緒に活動するのですか?

用具の規格の違いや体力面を考慮して別々に活動する部活動もありますが、中高一貫教育校のメリットを活かすことから、一緒に活動できる場合は積極的に行います。

中学3年生は、中体連等が終了した後、高校の部活動に早期入部ができますか?

原則として、高校部活動の練習に参加することができます。
ただし、各部活動によって受け入れの時期や参加の形態、練習内容等は異なります。

授業料や入学金は必要ですか?

義務教育ですので、授業料や入学金は必要ありません。

どのような費用がかかりますか?

教材費、PTA会費、制服等の費用が必要です。
詳しくは、学校ホームページに中学1年生時にかかる経費が掲載されていますのでご覧ください。
八代高校に入学しても同じ制服ですので、経済的です。

空調設備(エアコン)はありますか?

各教室に空調設備があり、1年中、快適に学習を行うことができます。

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