グローバルアクションミーティング 東海大移動講座

2024.03.14

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今回のグローバルアクションミーティングは、東海大学移動講座「環境は私たちへどこまで影響する? 農学部講師 今井早希先生」を開催しました。農学部や動物に興味のある生徒、育児放棄問題に関心のある生徒、今後の進路選択のヒントにしたい生徒などが参加していました。

最初に名古屋大学吉村崇先生の「誰もが知っていることでもその理由は誰も知らない」という言葉を紹介され、分かっていないことはたくさんあり、それを解明したいという思いで研究していると自己紹介されました。

講義は 1.脳は環境に応じて変化する 2.幼少期の環境が哺乳類の仔へ及ぼす影響 3.私たちは変われる? の3つのテーマで話されました。1では、脳は柔軟で役割を変える、運動は新しい神経細胞を誕生させるので、文武両道というのは納得のいく話ということ。

2では、哺乳類のこどもは生得的に親のぬくもりや暖かさを求める、幼児虐待や育児放棄などの社会問題があるからこそ大切な研究だと考えていること。遺伝的に子育てが苦手なねずみでも、子育てをするねずみに育てられると子育てをするなど、遺伝子は同じでも、環境により作られるタンパク質の量が変化して行動が変わること。3では、前頭前皮質が人間の理性を司っていて、ストレスに対して前頭前皮質を活発化することで対処していること。自分で変えられないものはあるが、自分の行動は変えることができるということ。

生まれついて決まっているもの、自分で決められないものもありますが、自分で変えることができるものもたくさんあり、前向きに頑張っていこうと励まされるお話でした。

八代高校・中学PTA
八代高校同窓会

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