7月12日(水)、毎朝生徒が入力するwebの振り返りシートに、次のようなコメントが投稿されていました。
「晴れているのに雷がなっています。不思議です。音が伝達するのは光より遅いはずなので、音ではなく光が伝わってくるとしたら何となく理解できますが……。」
確かに、音は秒速340m、光は秒速30万kmなので、光の方が速く到達します。
実際に、通常の雷であれば、光ってから音が遅れて聞こえます。
花火も同じです。
それでは、なぜ今日は光が届かずに、音だけが届いたのでしょうか?
空を見上げてみると、写真のような分厚い雲があったので、この雲が光の障害物となり、光を遮ったと考えられます。
音だけが伝わったことに関しては、高校物理で習う波の回折で説明がつくのではないでしょうか。
回折とは、媒質中を伝わる波が、障害物の背後に回り込んで伝わる現象を指します。
音は、光より波長が長く回折が起こりやすいので、今回のように分厚い雲があっても、雲の裏側まで音が伝わったと考えました。
実際に、大きな壁の裏側で大きな音が鳴ったときに、その音は聞こえますよね!
かなり遠くで雷が発生している場合には、晴れていても雷の音だけ聞こえるるといった考えなど、諸説あると思われますが、みなさんも八高での学びを用いて、日常の疑問を考えてみましょう!
ちなみに、今週末には梅雨が明けるという予報が出ています。