本校の「探究(総合的な探究の時間)では、「国際社会の多様性を理解する人権感覚を身に付け、他者とのコミュニケーションを円滑に維持しながら、協働的、発展的に物事を遂行することができるようになる」ことを目標に年間計画に基づいて様々な取り組みを行っています。高校1年「探究」の取組みを紹介します。
高1探究【5月21日(金)6限 「SDGsで課題発見(データ分析)」】活動の様子
近年、小論文の題材やグループディスカッションのテーマとしてデータ分析が多くの大学入試で出題されており、大学や社会がデータ分析から論理的思考力と課題解決に向けた実践力を求めていることの表れであるといえます。
そこで今回の探究は「データ分析を通して地域の課題を発見する」活動として、地域経済分析システムRESASを活用して作成したデータの分析を行いました。前半は、人口動態や人口ピラミッドのデータから自らの住む地域の「人の動き」をつかみ、その特徴を分析して地域の課題を考察し、課題解決に向けての方向性を模索します。
後半は、実際に大学入試で出題されたデータ分析の問題にチャレンジしました。入試レベルの問題に触れることで、大学側が受験生に求めることを高1の段階から汲み取る貴重な体験となりました。最初は大学入試の問題に戸惑う生徒も多かったですが、データ分析のコツがつかめた生徒は、どんどん問題を解き進め、友達と協力して難問に立ち向かう様子や楽しみながら解く姿が印象的でした。
学習活動を通して、データ分析の面白さや新たな価値の創造を体験し学びを深めることができました。また、データ分析に基づくことで課題をより明確にさせます。その課題解決に向けてよりよい地域や社会を実現しようとする姿勢や意識の醸成へとつなげることができた生徒も多く、今後の探究活動への土台作りを少しずつ行っていきたいです。