12月14日(月)、熊本自営会施設長岩﨑健朗さんを講師としてお招きし、犯罪加害者の更生支援と社会復帰に関する講演会が行われました。当日は少年法厳罰化についてのディベートから始まり、加害者の更生支援の歴史やその現状などを語っていただきました。「犯罪や非行に陥る人はいるが、犯罪者という人種はいない。罪を犯してしまった全ての人を更生できる訳ではないが、その灯は消してはならない」という岩﨑さんの言葉からは、支援に対する賛否がある中で日々加害者と向き合い、人間としての尊厳を敬う強い思いを実感することができました。「更生」は加害者本人のためだけでなく、新たな被害者を出さないことにつながり、そして社会を犯罪から守るという意味があることを学びました。
【生徒の感想より】
更生の選択肢を奪ってしまうのは本人の人生を奪ってしまうことだと思った。たくさんの人に迷惑をかけたこと、それが悪いことであるという事実は変わらない。そういった人物を社会に出す不安もあるだろう。しかし、出所後、社会での居場所を失ってしまっては再犯につながる恐れもある。信じることは難しいことだが、信じることが未来を創る第一歩になると思った。