7月3日(金)、本日の高校1年生の「探究」は、「SDGsで課題発見~社会を見つめる~」と題して、NHKの番組をつかった授業を行いました。
目標は、「番組を視聴して社会への関心や課題意識、知的好奇心を喚起し、自らの探究テーマを見つける一助とする。」です。
視聴した番組は、2020年5月31日にNHKで放映された「“コロナ危機”誰ひとり取り残さない~災害支援の現場から~」です。生徒たちは、番組と真摯に向き合っていました。
ある生徒の感想です。あふれる思いが伝わってきます。
自分は、今日の動画を見て、「物事の上澄みだけを見て判断しない」「自分に都合のいい情報だけを見ない、都合のいいことだけをしない」「全体的な統計と、寄り添った意見の両方を大事にする」ことが、これからのコロナ対策、そして未来の災害への対策に必要なんじゃないかと思いました。DV被害者支援の話では、自ら声を上げられない当事者の声を第三者の視点で寄り添って聞いてあげて社会に訴えていくことは、当事者にも社会にも有益な取り組みだと思いました。女性や子どもへの暴力を調査していくことは、被害者が自分だけの問題だと抱え込むことへの防止へもつながると思います。熊本の小学校のリモート授業導入も、高齢者と大学生の手紙も、以前の災害の時にできた心のつながりからきっかけを得て始まった取り組みでした。高齢者が大学生に励まされるだけでなく、大学生も手紙の返信に込められた感謝や励ましの言葉に安心していて、相互に助け合う関係ができていたのが印象的でした。普段からのつながりがあれば、いざという時に見えてくるものがあり、一人よがりな考えをしにくくなると思います。(後略)
次回は、地域の方々に授業をしていただく「課題発見ライブラリー(選択講座)」です。準備に取り組んでいる探究実行委員会の実行委員長2人から、授業の最後に「みんなで協力していきましょう」という呼び掛けがありました。力強い言葉に頼もしさを感じました。