5月29日(金)に、高校1年生に向けて「探究」のオリエンテーションを行いました。分散登校中なので、午前と午後に分かれて半分の人数での実施です。内容は、「3つの質問」「課題発見~SDGsで世界を見てみよう」「学習計画~私たちの手で未来を変えよう」です。
まずは、ウォーミングアップ「3つの質問」です。質問は「はい・いいえ」で答えます。生徒たちは声を出さずにジェスチャーで意志を表明します。2番目の質問「今日本で暮らしている人は地球に優しい生活をしていると思う」に対しては、「はい」と答えた人が245名中5名(午前2名、午後3名)。皆、現状に危機感を抱いているようです。質問3「豊かな生活と環境保護は両立できると思う」に対しては、「はい」と「いいえ」が半々でした。意識変革と工夫と技術革新で両立の道を拓けるのではないか。いや、それは難しいのではないか。今後、議論を深めていきたいところです。
次に、国連広報センターが配信している動画を見てSDGsと世界の現状について学びました。生徒の声です。「ニュースなどで貧困や環境問題については知っていたけど、あまり真剣に考えてこなかった。若い人達が今のままではいけないという気持ちを持ち、課題を見つけ、それを世界に発信しているのを見て、すごいと思い、同時に自分に何が出来るのかを考えようと思いました。」「シャツの自販機の映像はかなり衝撃的だった。1日の3分の2の時間、たった時給13円の給料で働かされている人がいる。服や食べ物を買う時、そこまで想像を広げたことがなかった。『周りをよく見て行動する』とは言われるけれど、自分の目では見えないところまで見ようとする努力や機会が必要だと思う。探究の時間の1つ1つのやることを、どれも中途半端じゃなく納得いくまでこなしていきたい。」
生徒たちの書いた感想の中で最も多く見られた言葉は「The future in our hand.(未来は私たちの手の中にある)」でした。高校生の心が未来に向けて動きはじめたようです。