上川さんは、人吉市出身。八代中学校・八代高校を卒業後、東京藝術大学に進学し、現在大学2年生です。今年、めでたく成人式を迎えました。年明けから、新聞やテレビ、インターネットなど多方面で上川さんの成人式に関する話題が取り上げられており、ご覧になった方も多いと思います。本校卒業生の活動・活躍を、大変うれしく思います。以下は、上川さんのコメントをまとめたものです。
全身自作 熊本愛の成人式
「熊本への感謝 世界に発信」
大学進学直後、熊本地震が発生。その時はテレビにしがみつくことしかできなかったけれど、成人式で「熊本を着たい」と思った。熊本を盛り上げたい、「熊本をどんどん発信する観光パンフレットの気持ち」で、熊本に興味をもっていただけるきっかけになれば幸い。全体として構想から2年、製作期間は半年ほどかけた。
今後も作品を通して、自分の生きた証や熊本への感謝の気持ちを、大きく世界に発信したい。
下駄背面
かつらは、てっぺんに熊本城を据え、周りには崩れた石垣を運ぶ重機など復興を表現した紙粘土のオブジェを配置。中学時代を過ごした八代の妙見祭の亀蛇(ガメ)、出身地の人吉のキジ馬なども散りばめた。髪型は歌舞伎の車鬢を意識。理由は、高校の体育祭でクラスの皆と、車鬢の髪型をした歌舞伎役者の絵を描いたことが思い出だから。
振袖は、襟元から裾まで全面を使い熊本城を描いた。帯には家族の笑顔。柄には熊本城が別名、銀杏城といわれることよりイチョウを取り入れた。後ろは、帯の熊本城のしゃちほこがありポイントとなっている。また、加藤清正やおてもやんに扮した家族を描いた。
下駄は、熊本城の武者返しをイメージしている。20歳を迎え、だいすきな熊本で式を挙げられることに感謝し熊本の地を強く踏みしめる。 飯田丸五階櫓の「奇跡の一本石垣」も柄に取り入れている。
バッグは、だいすきな熊本の百貨店の紙袋をアレンジした。持っていると気分がランララン♪(百貨店のイメージソングより)となる。袋の中身には、ふりかけ「御飯の友」を常備している。