去る7月10日(日)、熊本大学病院消化器外科教室において、今年度の「ブラックジャックセミナー」が開かれました。県内の医師を志す高校生を対象に、その仕事を知ってもらうために行われるもので、本校からも4名の医学部志望者が参加してきました。
以下は参加者の感想です。
・「今回のセミナーでは、臓器の切除と縫合が同時にできる最新機器や手術のシミュレーションなど、テレビドラマの中でしか目にすることがなかった医療機器を実際に操作するという貴重な体験ができました。機器を取り扱う難しさに驚き、同時に医療は医師だけでなく看護師さんから医療機器を製造する人たちまで、たくさんの人たちに支えられていることに気づきました。医療に携わる全ての人たちの『患者さんに最高の医療を』という思いが、今日の医療を創ってきたのだなと感じました。」 (1年Fさん)
・「緊張感が漂う雰囲気の中で最新の医療器具に触れるという、医療従事者を志す身としては是が非でも経験しておきたいことを経験することができて、とても有り難く思います。個人的に特に印象に残ったものが、CGを用いた手術体験です。手元の器具を操作して、画面上の臓器の一部を切除できます。以前の手術はいきなり本番だったそうですが、これを使うと安全に手術の技術が習得できます。改めて医療技術の進歩の速さに驚かされました。」 (3年Sくん)
・「手術の時に使うガウンを着て本物の器具を使ったりして、実際に手術室の中で行われていることを体験できました。私は特に縫合体験が楽しめました。傷口が再び開かないように丁寧に縫い合わされていることがよく分かりました。」 (2年Yさん)
・「現在の外科医療はこれほどまでも進歩しているのかと驚きました。患者さんの体に負担の少ない腹空鏡手術のシミュレータ体験もありました。特に私が感銘を受けたのは超音波メスです。力は要らず、振動の熱でカットして、タンパク質を凝固させるため出血がないというものでした。今回の経験で、さらに医師を目指したいという気持ちが強くなりました。」(2年R君)
本校の今年度の医学科合格者も、このセミナー体験者でした。第1志望を堅持して、今後も努力を継続してください。