グローバルマインドを育む、知の育成プログラム「ハンナのかばん ~悲しみを希望に変えて」の講話を実施しました
11月30日(月)に、NPO法人ホロコースト教育資料センター代表の石岡史子さんを本校にお招きし、八代中学・八代高校生の希望者を対象に「ハンナのかばん」講演会を実施しました。第二次世界大戦中、アウシュビッツ収容所で、13歳で亡くなった一人の少女ハンナの物語を通して、ホロコーストの歴史を分かりやすく紹介してくださいました。
講話後も、多くの本校生が石岡さんに質問をするなど、子どもたちの心に残る講演会となりました。
【講話の流れ】
・ハンナのかばんとの出会い
・ハンナの紹介
・第一次世界大戦とその影響
・ヒトラーによるユダヤ人差別の始まり
・第二次世界大戦の始まり
・強制収容所でのユダヤ人
・ハンナの死
・ユダヤ人を救った人々
【生徒の感想】
13歳で命を失ったハンナ。彼女だけでなく、迫害・虐殺を受けた約150万人が殺されなければならなかった理由がどこにあっただろうか。私は講演会の時からずっと考えていた。そしてたどり着いた答えは”ユダヤ人”だったから、というとても単純なものだった。
ユダヤ人への差別は、ユダヤ人とユダヤ人を差別する側の人間だけの問題ではなく、その2つの間にいた何の口出しもできず差別を見過ごす”傍観者”の存在も大きなものであった。どうして、差別を何も言わず見逃していたのか疑問でならなかった。ユダヤ人よりもはるかに多くの人々が差別を目の当たりにしていたはずなのに、正しくない、と声に出し立ち上がる人はいなかったのだろうかと思った。
石岡さんのお話を聞いていくとわずかながらユダヤ人を救いたいと立ち上がった人もいたそうだ。もし私だったらと考えたけれど、私には行動を起こす勇気が出なかった。なので、危険だとわかっていながら自分にできることを考え行動したその人たちの勇気についても思いを巡らせることができたし、二度と同じことが繰り返されないように身近なところから差別や偏見をなくしていきたいと思った。