学校長挨拶

ご挨拶

 

 本校は明治29年、熊本県尋常中学済々黌八代分黌として創立され、今年129年目を迎えました。創立以来39,000余名の卒業生を輩出し、「誠実にして真理を愛する」「自律を旨として協和を重んずる」「闊達にして進取の氣象を尚ぶ」の三綱領のもと、豊かな人間性を備えた社会へ貢献できる人材の育成を図っています。平成21年には県内初の併設型中高一貫教育校として熊本県立八代中学校を開校し、今年で16年目を迎えるなど、長い歴史と伝統に新たな歩みを加えています。

 さて、現代社会は、VUCA(ブーカ)という造語に表されるように、Volatility(物事が変わりやすく不安定であること)、Uncertainty(不確かで何が起こるか予測が難しいこと)、Complexity(様々な物事が複雑に絡み合っていること)、Ambiguity(物事があいまいで正解が一つではなく、様々な解釈ができること)にあふれています。このように予測困難で不確実性が高い時代には、変化に対して前向きに向かい合い、多様な他者と協働し、試行錯誤を繰り返しながら、課題解決に取り組むことができる能力が求められます。本校では、三綱領の精神のもと、授業や特色ある教育活動をとおして、歴史と伝統に裏打ちされた不易の力を基盤に、新しいものに貪欲に挑む進取の気性により、グローバル社会を生き抜く人材の育成を図っていきます。

 令和6年3月に八代中学校は国際バカロレアのミドル・イヤーズ・プログラムの候補校となりました。八代高校では令和9年度からのディプロマ・プログラムの導入を目指しています。本プログラムを通して、探究心にあふれ、論理的・批判的思考力をもち、学び続ける生徒を育成していきます。SDGsの視点を取り入れた「地域と連携した探究活動」や、海外研修など様々なプログラムを通して、異なる価値観を受け入れながら、周囲と意見を交わし、互いに切磋琢磨し、失敗を恐れず挑戦をつづけるグローバル人材を育成します。

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