11月27日(金)、パキスタンやアフガニスタンで医療支援などに取り組まれているペシャワール会所属の藤田千代子さんをお招きし、講演会を開催しました。今回の講演会は、昨年12月、ペシャワール会の代表である中村哲医師が凶弾に倒れてから1年を機に、中村さんの人生や考え方から国際支援の在り方を見つめ直し、私たちに何ができるのかを改めて考えることを目的に、本校JRC部が企画したものです。当日は中学1年生から高校3年生まで計64名が参加しました。重機を操作する作業着姿の中村さんの様子や、現地の人と一緒に作り上げた数多くの水路などの写真、また、たくさんのエピソードを紹介していただきました。特に、「目の前に困っている人がいたら手を差しのべる。これは当たり前のことです」「自分の物差しで物事を測るな」などの言葉には、危険を伴いながらも現地の人に寄り添いながら支援活動を続けられた中村さんの強い思いを実感することができました。同時にこのことは普段の生活においても意識しなければならないことであると気づくことができました。
【参加生徒の感想より】
私はこの講話を聞くまで中村さんの名前は知っていたけれど、どのようなことをされたのかは知りませんでした。しかし、藤田さんの話を聞いて、中村さんが現地の習慣を尊重しておられたことや、現地での医療活動の実態を知ることができました。また、「どこにいっても工夫すればなんでもできる」という藤田さんの言葉がとても心に残りました。「何ができないのか」を探すよりも、「何ができるのか」を探すことが大切であること、そのようにすることが自分の行動や視野を広げてくれるのではないかと思いました。